サイナスリフト - 上顎洞底挙上術 –
サイナスリフト(上顎洞底挙上術)は、上顎の骨の厚み(高さ)が不足してインプラント治療が難しかったケースでも、上顎洞に骨造成を行い治療を可能にする方法です。
上顎洞とは
上顎の歯槽骨の上部(頬骨の奥)には、上顎洞(サイナス)という大きな空洞があり、鼻腔へとつながっています。
歯のない状態で長期間放置していると骨は急速に吸収します
上の奥歯を失ったまま長い期間放置していると、歯槽骨が吸収されてしまい、上顎洞が広がってしまいます。
そのため、歯槽骨の厚さが不足し、インプラントを埋入しようとしても上顎洞に突き抜けてしまい、インプラント治療が行えないケースがでてきます。
サイナスリフトでインプラントが可能になります
このような場合、サイナスリフトが有効です。 上顎洞の膜全体を押し上げ骨補填剤を用いて、骨を形成したうえで、インプラント治療を行います。
歯槽骨の厚みがある場合には、サイナスリフトとインプラント埋入を同時に行いますが、歯槽骨の吸収が著しい場合は、通常4~6ヵ月待って、骨が安定してからインプラント治療を行います。